プロローグ モンハン小説
「はぁ、はぁ、はぁ・・・くそッ!!」
悪態をつく、それは仕方のないことだった。今まで戦ってきた中でこんなに一方的に攻撃されたのは初めてだったのだから。
この男はハンターである。防具も身体に付けてはいるがどれも傷だらけであった。防具は『覇龍アカムトルム』と言われ、『ポッケ村』では『最悪』とまで言われる伝説的なモンスターを倒して手に入れることが出来る装備である。手に持っている武器は見たところ片手剣のようだがこちらは刃こぼれが激しい。だが形は変わっていて、刀身が湾曲している。
戦況は非常に劣勢である。まぁ、一方的に攻撃され続けられ、しかも反撃に転じることが出来なければ劣勢以外のなにものでもないのだから。
「こんなに・・・・速い・・・なんて・・・聞いてねぇぞ!!」
今戦ってるのは『迅竜ナルガクルガ』である。樹海に生息しており、最近ギルド(組合)によって発見された新しいタイプのモンスターである。
『ナルガクルガ』とは――飛竜種に分類されており木々の生い茂る地域に生息する、独特の進化を遂げた飛竜種でもある。暗がりに身を潜め、音を殺して獲物を襲う。強靭な尻尾としなやかな身のこなしで獲物を追い詰める。
と、ギルドが発行しているモンスターリストに書いてあったのは知っていたがあまり気にしてはいなかった。それは先入観を自分に与えない為と、自分で見て確かめなければいけない。と思っていたからである。
だが、そのせいでこんな目に遭っている。いや、この場合事前に知識があってもこうなっていたかもしれないが・・・
「しまっ!!」
気づいた時にはもう遅かった。ナルガグルガの両腕についているブレード状の刃物が直撃したのである。もちろんかなりの質量と威力のある攻撃が直撃しているのだから当たり前のように吹き飛ばされる。そして、地面と激突する瞬間に体勢を立て直し地面を抉りながら踏みとどまる。
「くっ・・・そがぁ!!」
叫んで入るが、虚勢である。もうこんな感じで13時間以上戦っている。身体が大丈夫なわけがない。実際、身体には無数の痣が出来ているであろう。
「ん?どこいった?」
立ち上がった瞬間に前を見たがナルガクルガを目視することができなかった。
その瞬間、背後で風が吹いた!!
それと同時に体中に激痛が走る。それは相手を殺すことに特化した尻尾だった。
「なっ!バカな!!なんで・・・後ろから!?」
意識が薄れる。そんな中、なんでこんなクエストに来たのかをぼんやりと考えていた。
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